
“公正な議論以外に人間の頭脳の限定的な性格を是正するものはないのである”
高坂 正堯 (1934-96)
京都大学法学部元教授

経験を積み、深みのある「知」を輩出する
学生が自発的に「おもろい」を探求し、そして実践する「京大」を取り戻すこと、それが私達BoCSの使命です。
現在の京都大学の前身である旧制第三高等学校では、教養を重んじ、学生達は自由な校風のもと様々な分野の書籍を読みながら「学生寮」で寝食を共にし、日夜議論にふけっていました。そうした日常的な横の繋がりと分野横断型の自発的研究がなされてきたのです。しかし、現在の京都大学には教養として「知」を探求して実践する、かつてのような場が失われています。だからこそ、BoCSは旧制三高のような「京大」を取り戻すことを使命と考えています。
我々の目指す「知」とは?
他者からの新しい視点
深い教養
大胆な行動力
BoCSは、教養に裏打ちされた実践的な「知」を持続的に輩出することを目指しています。ここでいう「知」とは、他者との交流を通して得られる新たな視点と幅広い知的好奇心(教養)を兼ね備え、ただ探求するだけでなく実践する大胆な行動力を持つことを指します。大学というモラトリアムを生かし様々なことを探求し失敗を恐れず大胆に行動する学生をBoCSから生み出し続けます。
BoCSの3つの活動
BoCSは文化系団体の支援機関で、体育会のような運動部の支援を行う機関を文化系団体にも創設したいという理念のもと設立されました。ここでいう文化系団体とは、国際協力、ビジネス、地方創生などの社会課題の解決を目指して活動を行う社会系団体と、経済学や考古学、哲学をはじめとする学問を行う学術系団体の2つを指しています。こうした文化系団体を以下の3つの活動を通して支援し、その団体に所属する学生が未来の「知」となってゆくことを目的としてBoCSは活動を行っています。
拠点運営
BoCSは、京都大学吉田南キャンパスから徒歩2分に位置する一軒家を会員向けに24時間開放。学生が学術的な議論や社会活動を行う拠点を運営しています。文化系団体の活動場所が確保されるほか、アットホームな雰囲気の拠点では団体に関わりなく様々な議論が行われており、こうした議論を通して京大らしくおもろい「知」が深まっていくと考えています。
イベント運営
学術と起業に関連した実践的なイベントを行い、学生が新たな「おもろい」気づきを得るための機会を提供しています。過去には、社会系団体の新入生の合同研修会「BoCS juku」や新規事業の立案・実行を実践的に身につけるイベント「BoCS start-up」、「京大Learned Society」と呼ばれる、大学教授と学生の身近な話題から自身の研究内容までを討論する企画を開催しています。