学生の生の声①

番外編 活動する学生の生の声 -曽屋裕介 (京都大学 工学部地球工学科 2年)-

 曽屋 裕介 (そや・ゆうすけ)

京都大工学部地球工学科2年 一般社団法人BoCS理事 コンサル事業 統括

ここでは、実際に活動する学生が、BoCSの企業向け事業の1つであるコンサル事業についてや活動をする中での自身の体験について掘り下げていきます。

-まずは簡単に、あなたの自己紹介とBoCSでの役割を教えてください。

京都大学工学部2年の曽屋裕介と申します。BoCSではコンサルティング事業の統括を担っております。

-BoCSのコンサルティング事業とはどのようなものですか。

BoCSでは、企業のお客様が抱える疑問や課題に対して、学生の目線を生かした解決策を提供する事業を行っています。

事業内部の仕事は「営業」と「提案」に大きく分類されます。「営業」では、お客様の疑問や課題についてお聞きし、その中で私たちがお手伝いできるものがあればそれをご提案いたします。「提案」は、営業を通していただいた課題に対しての解決策を考えるお仕事です。

-なるほど。具体的にどのように活動されていますか。

拠点に集まってプロジェクトメンバーと一緒に議論しながら進めていきます。実地調査の必要があるときは実際に足を運んで調査することもあります。

ときには難しい局面で思うようにプロジェクトが進まないこともあります。しかし、そんなときも仲間たちとともに突破口を探すことができるのがこの事業の活動の魅力の一つです。

-やりがいを感じるのはどのような時ですか。

シンプルですが、仮説を立てて、それが調査によって検証されたときです。

例えば、Aというお茶がBというお茶よりも売れない理由を考えているとします。そのまま「なぜあなたはBを買うのですか」とBを買う消費者に聞いても、Aを買っていない彼らはBを飲む理由しか教えてくれません。そこで、例えばAのほうがBよりも大容量である点に着目し、「消費者はコンパクトですぐ飲み切れる量の飲料を欲しているのではないか」という仮説を立てます。仮説はあくまで「仮の説」にすぎないので、それが本当かどうか、インタビューやアンケートを用いて確かめます。先ほどの消費者に、「あなたがA茶を買わないのは飲み切れないからじゃないですか」と聞くわけです。これを検証といいます。検証された仮説は、私しか知らない一方で、私だけが信じているものではなく、世界に本当に存在する事実になります。だから、この仮説に基づいた提案を行うことに価値があるのです。

このように、まだ誰も解明したことのない問いに対して、自分自身が思いついた切り口で突破口を見つけられたときに、私はとても大きな達成感を感じます。

-仮説・検証を繰り返すのがコンサル事業の肝というわけですね。次に苦労する場面も教えてください。

苦労するのは、なかなか良い仮説が立てられないときです。ですが、どのような仮説が課題に適していて立証可能かをみんなで議論するのは、非常に楽しくもあります。

-最後にあなたがBoCSでコンサルティング事業に取り組む理由を教えてください。

私がこの事業に取り組むのには2つ理由があります。

1つ目は、仲間との議論を通して新しい考えを得る過程が楽しいためです。未知の分野について調べて、お客様に真に必要な提案をできるように、仲間と必死に問題に取り組むのがおもしろいと感じています。2つ目は、どこまで学生の力が社会のお役に立てるかに関心があるからです。座学で学んだことがどこまで実社会に適応できるのか、そして学生が力を合わせればどこまでできるのかに興味があります。

詳しい各案件の詳細に関しては、すべての案件内容を開示できるわけではないのですが、「ニュース」もご覧ください!

ーありがとうございました。